2007年02月16日

匂い

電車に乗った。

いつもと同じ風景が流れる中に一つの懐かしい匂いがした。

僕が座ってる目の前に立っているおじさんの匂いだ。

そのおじさんは作業服を着ていて、ペンキの匂いや少し汗のにおいがする。

そのおじさんの匂いは昔懐かしく、暖かい匂いだ。

僕は、すぐに席を譲ってできるだけ近くに立った。

そのおじさんは軽く会釈をし、僕が座っていた席に座った。

できるだけ長くその匂いを嗅いでいたかったが、すぐにおじさんは電車を降りてしまった。

そのおじさんは僕のことを知らないだろう。

僕はそのおじさんの匂いは知っている。

そして父に会いたくなった。
posted by 誉 at 11:13| 誉の方程式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする